キッチンの中で特に汚れやすい場所の一つに、ガスコンロが挙げられます。そのガスコンロの汚れの中でも五徳の焦げ付きはもっとも厄介な汚れといえます
しかし、家事や育児に忙しい毎日の中で、お掃除までは手が回らないという方も多いのではないでしょうか?
こびりついてしまった五徳の汚れを見て、いざお掃除を始めてみたは良いものの・・・「焦げ付きがなかなか落ちない!」とお困りな方もいると思います。
そこで今回は、そんな五徳の焦げ落としの方法と、五徳を綺麗に保つ方法を紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも五徳の汚れにはどんなものがあるのでしょうか?
まずは汚れの種類を確認してみましょう。
汚れには以下の3種類があります。
五徳の汚れでもっとも多いのが焦げ付きです。
五徳は火のすぐ近くにあるため、調味料や油の飛び跳ね、煮汁の吹きこぼれなどの汚れが加熱されて、焦げやすくなっています。
さらにこの焦げを放置していた場合、上から汚れが付いてまた焦げ付くの繰り返しで、簡単には落とせない汚れになってしまうのです。
頑固な焦げつきは、たわしやメラミンスポンジなどでこすってもなかなか落ちません。
お料理では油を使うことが多いです。お料理で飛ぼ跳ねた油はキッチン全体に飛んでしまい。全体をベトベトにしてしまいます。五徳も当然、油で汚れてしまいます。
油汚れであれば、アルカリ性の洗剤を使って比較的簡単に落とせる汚れです。
広く一般的に使用されている、ホーロー素材の五徳だと、どうしてもサビつきやすいです。
サビてしまうと、たわしなどでこすったくらいでは、簡単には落ちてくれません。
ステンレス素材の五徳であればサビは発生しにくいです。
五徳の素材は、ホーロー素材とステンレス素材の2種類です。
素材は違うものの、機能的にはほとんど違いがありません。
違いといえば、お手入れのしやすさと、見た目の印象です。
見た目のオシャレ感重視ならステンレス五徳、汚れの目立ちにくさや、お手入れの楽さで選ぶならホーロー五徳を選ぶのが一般的です。
素材が違うことでお掃除方法も異なるので、注意が必要です。
見た目は黒やグレーなどの濃い色が主流で、加熱による変色、汚れが目立ちにくいです。また、熱に強いことで何十年も持つので、丈夫なのも利点となります。
ステンレスと比較すると掃除しやすいというのも魅力ですね。
昔ながらの形状ですと、大きくて重いものもありますが、最近のホーロー五徳はシンプルで軽いものが多くなっています。
長く使っている間に塗装が剥がれてきたり、塗装の剥がれた部分がサビやすくなってしまうのが難点です。
銀色の見た目がスタイリッシュでオシャレ、高級感があるのが大きな特徴です。
ホーローと比べてサビにくく、耐久性が高いのが利点です。
しかし、熱に弱いので、使うたびに先の部分が変色して焼き色が付いてしまうので、綺麗な見た目を保つのに手間がかかります。専用のクリーナーを使用してこまめに掃除をしなければなりません。
ここまでは、五徳の汚れの種類と素材の違いについてお話ししました。
今回は汚れの中でも特にやっかいな、焦げ付きの落とし方と注意点を紹介していきます。
掃除をする時は、手荒れを防ぐため、ゴム手袋をするのを忘れないようにしましょう。
頑固な焦げ付きには、洗剤を溶かしたお湯に浸け置きする方法が有効です。一定時間置くことによって、五徳に成分を浸透させて、汚れをふやかすことができます。
また、研磨剤で磨く方法も効果があります。
◆重曹水で浸け置き
【使用する道具】
重曹大さじ4杯を容器に入れ、次に40度くらいのお湯1Lを入れてかき混ぜ、重曹を溶かします。
重曹を溶かしたら五徳を入れて1時間程度時間を置き、焦げ付きを浮かしてから歯ブラシやスポンジを使用して汚れをこすり洗いしましょう。最後に水洗いをして、乾燥させるだけでOKです。
◆重曹水で沸騰させてから浸け置き
【使用する道具】
※ステンレスやホーローの鍋を使います。アルミ製の鍋を使うと黒ずんでしまったり、コーティングが剥げてしまったりするので使わないでください。
※五徳自体が大きかったり、五徳の入る鍋がない場合は、シンクに栓をして浸け置きしたり、ゴミ袋を2重にして浸け置きする方法もあります。
鍋に重曹を大さじ5杯、水1L入れます。よく重曹を溶かしてから、五徳を鍋に入れて強火にかけます。沸騰して10分程度おき、火を止めて2時間ほど置きます。十分冷ましてから、五徳を取り出し、歯ブラシやスポンジでこすります。最後に水でしっかり流して乾燥します。
◆オキシクリーンなどの酸素系漂白剤で浸け置き
【使用する道具】
オキシクリーンを表示されている量の粉とお湯(40~60度)を容器に入れてしっかり溶かし、五徳を入れて2~3時間程度放置します。歯ブラシやスポンジでこすって汚れを落とし、水洗いをして乾燥します。
研磨剤は粉タイプとクリームタイプがありますが、粉のほうが強力です。しかし傷付きやすいので、クリームタイプから使ってみるのが良いかもしれません。歯ブラシやスポンジでも良いのですが、アルミホイルで磨くと焦げが落ちやすいのでおススメです。
ステンレス五徳に付いてしまった焼き色や焦げ付きは、ステンレス専用クリーナーで優しくこすって落としましょう。
その際、柔らかいスポンジやラップを丸めたものを使うのがポイントとなります。
強い力がかけられないので、なかなか簡単には汚れが落ちないのですが、綺麗になるまで根気よく磨いていきましょう。
ステンレス五徳は、汚れ防止のための特殊なコーティングがされている場合が多いので、強くこするとコーティングが取れてしまいます。金属などの硬い素材のたわしは使わず、必ず柔らかい素材のものを使うようにしてください。
それでも落ちない焦げ付きには、ホーロー五徳と同様の方法で重曹水に浸け置きしてみましょう。その他、クリームタイプのクレンザーで磨く方法もあります。いずれにせよ、柔らかいもので磨くようにお気を付けくださいね。
注意点として、沸騰させる方法や、酸素系漂白剤を使う方法はあまりおススメしません。コーティングを剥がしてしまったり、変色やサビの原因に繋がります。
五徳の焦げ付きを落とす方法は色々ありましたが、できれば焦げ付いてしまう前に、普段から気を付けておきたいものです。
汚れをひどくしないために大切なのは普段のお手入れです。
以下の2つを心がけることで、五徳を綺麗に保つことができます。
頑固な汚れが定着すると、簡単に汚れを落とせなくなるので、汚れが定着する前に拭き掃除をするのがおススメです。
ホーロー五徳は、使ってすぐの汚れなら、柔らかいスポンジや、布巾、お掃除シート、メラミンスポンジなどで拭くだけで汚れが落ちます。
キッチンマジックリンなどのアルカリ性洗剤、または自然由来の成分で環境にやさしいアルカリ電解水や重曹水など、お好みのお掃除スプレーを常備しておき、いつでも拭き取りができるようにすると便利です。
また、食器と一緒に洗剤で洗ってしまっても良いと思います。
油は冷えると固まってしまい落ちづらくなるので、できれば温かいうちに。
その際は、火傷をしないように、軍手やゴム手袋を使って十分気を付けて扱ってください。
ステンレス五徳は、焼き色は洗っても取れないので、専用クリーナーでその都度磨いてください。
もし使うたびにお掃除ができなくても、最低1週間に1回はお掃除しておきたいところです。
五徳を綺麗にお掃除した後は、キッチンペーパーにサラダ油を含ませて、五徳に薄く伸ばして塗ります。
仕上げにサラダ油を塗っておくとサビの発生や、焦げ付きの予防ができるのです。
今回は五徳の焦げ落とし方法についてお話ししました。
日常の油汚れであれば、アルカリ性の洗剤を使ってお掃除すれば大抵は落ちるものです。
しかし、頑固な焦げ付きを落としたい場合には、浸け置きや研磨剤で磨くのが効果的です。
もし時間が取れるようでしたら、ぜひ試してみてください。
ただ、実際小さなお子さんがいたりなんかすると、掃除を始めても途中で遊んでとせがまれたり、ぐずりだしてしまったりと、なかなか十分な時間を取ることができませんよね。
そんな時間が無くてお困りの方は、ハウスクリーニングを依頼してみるのはいかがでしょうか。蓄積してしまった落としにくい汚れは、一度リセットしてみるのも良いかもしれませんね。