光輝いているキッチンのシンクは、ピカピカして見ていて気持ちがいいですよね。
ただ、ご自宅のシンクを覗いてみると曇っていて、全く輝きはないという方も多いのではないでしょうか。
なぜならそのシンクは、長年使い続けることによって、非常に細かく、大きさや深さの違うキズが無数についているからです。
シンクのキズはいろいろな大きさや深さが細かくあるため、光が乱反射してしまい輝くことはなく曇って見えてしまいます。
ただ、実はシンクを鏡のように輝かせること自体は難しくないのです。
根気さえあれば、100円ショップやホームセンターで手軽に手に入れるものだけで鏡のようにピカピカに光り輝かせることは出来ます。
そこで、今回はキッチンシンクの鏡面仕上げに方法について解説していきます。
ブログの最後には動画も載せてますので、是非ご覧ください。
今回の内容は、ピカピカにシンクを鏡面仕上げする方法です。
ある程度鏡面と言ってもいいかもしれませんが、完全にキズが消えて洗面所や手鏡と同様となるまでにはならない場合もあるのでご注意ください。
なぜなら、いくら研磨しても深く大きいキズは取り除けない場合があるからです。
その深く大きいキズを消すためには、キズの入っている深さまで全体を削らないといけません。
そうなると、シンクのステンレスが薄くなってしまうのでおすすめしませんが、その場合でも、今回の作業でキズの角が削れ光の乱反射を緩和し、キズ自体を目立ちにくいようにすることはできます。
また今回の方法は、電動工具などを使わずに手作業でキレイにする方法です。細かいキズは残ってしまう事は、予めご了承ください。
シンクをピカピカに磨き上げるために、汚れが残っていてはキレイにすることはできません。
そこで、念入りにシンクを洗っていきます。
シンクには水回り特有の水垢やカビ汚れ以外にも、調理で発生する油汚れなど様々な汚れが付いています。
調理の際に油は使いますが、その油がキッチン周辺には飛び散ってしまうので、コンロのそばにあるシンクも油まみれになってしまうのです。
もちろん、洗い物などで水や洗剤を使う機会の多いシンクですので、大半の油は流れますが、シンクの淵や隅など普段掃除しない場所には溜まってしまいます。
この後の洗いや研磨作業でも油汚れは取れますが、シンクを鏡面仕上げしピカピカにするためには、最初の段階で出来る限り取り除きましょう。
手順は難しく考えずに、アルカリ性洗剤を使って全体を擦り洗いするだけで十分です。
続いてクリームクレンザーで洗っていきます。
クリームクレンザーは、界面活性剤と研磨剤が入っていますが、使われている研磨剤が柔らかいため、シンクをキズつけずに水垢などの頑固な汚れを落とすのに使います。
触ってわかるぐらいしっかりした水垢が残っている状態でシンクの磨き上げ作業を行ってしまうと、水垢とシンクとの段差の部分がキレイにならなかったりするので、ここでしっかりと汚れを落としましょう。
ポイントとしては、ゴム手袋をした手で擦ることです。(※サランラップを丸めたものを使って擦るのもいいでしょう。)
普通のスポンジやタオルを使ってしまうと、スポンジやタオルの隙間に研磨剤の粒子が入り込んでしまいます。
クリームクレンザーは中に入っている研磨剤の粒子を使って、汚れを削りとって落とすのですが、研磨剤がスポンジやタオルの隙間に入り込んでしまうと、クレンザーを使う意味がないのです。
クリームクレンザーを使って念入りにこすり洗いして、少なくとも手で触ってわからなくなるぐらいまでは水垢を落としてください。
汚れを落とし終わったらクリームクレンザーを使った念入りに水で洗い流します。
クリームクレンザーの粒子は残りやすいので、完全に無くなるまで洗い流してください。
後はただひたすら、水を流しながら耐水ペーパーを使って擦るだけでシンクが鏡面仕上げとなりす。
この時、こすっている場所から灰色の水が出ると思いますが、シンクの表面が削れている状況ですので、そのまま進めてください。
400番程度から擦っていきますが、ポイントは3つです。
なぜ全体を均等に擦るように意識するのかというと、この作業は、シンクの表面を削り取る作業です。
全体を均等に行わず一部分だけ耐水ペーパーを擦っていると、その部分だけ多く削って薄くなってしまうので、出来るだけまんべんなく均等に研磨してください。
特にどうしても奥側や四隅などは研磨しづらく、手前側や平面に比べると研磨する時間が短くなってしまうので、奥側と四隅を意識しましょう。
この作業は水研ぎとも言います。
水が無い状態で、手作業での磨き上げを行うと、長時間金属を擦っているので摩擦によって熱が発生してしまうでしょう。
手で磨いているので、下手をすれば火傷する可能性もあります。
ですので耐水ペーパーを使って水を流しながら磨き上げるのです。
他にも耐水ペーパーをシンクで使うメリットは、磨きの際に削れた粉が周辺に飛散させないためもあります。
複数の種類の耐水ペーパーで長時間、シンクを磨くわけですから、細かい金属の粉が大量に発生し周辺に飛び散ってしまうでしょう。
耐水ペーパーは水を流しながら使えるので、金属の粉は飛散せず、水と一緒に流れるので、周りを汚さずに済みます。
常に水がある状態を維持してください。
あまり番手の大きい耐水ペーパーですと、シンクの表面が大きくキズがついてしまうので、最初は300-400番ぐらいから始めます。
その後は800番⇒1200番⇒2000番のという順番でシンクをただひたすら擦ってください。
耐水ペーパーを変えるタイミングは、1枚当たり20-30分程度使ったら、番号の大きい耐水ペーパーに変えていきます。
また番号の小さい方から擦るのは、番号の小さくなるほど研磨剤の粒が大きく、粒が大きいとその分削り取れる量も多いためです。
大きめの研磨剤でキズの大きさを徐々に均し、数種類の耐水ペーパーを使うと、シンクの表面に付いているキズの大きさが徐々に小さくなり、滑らかになっていきます。
仮に番号の大きい耐水ペーパーだけで磨こうとしても、ツルツルにはなってもピカピカに輝くことはありません。
なぜなら凹凸や大きさの違うキズがついているシンクの表面の中で、キズの上部だけしか削らないからです。
ちなみにですが、耐水ペーパーの硬さは、同じメーカーの物であれば全く変わりません。
家庭で出来るシンクの磨き上げの作業の仕上げは、金属用の研磨剤を使います。
2000番以上の耐水ペーパーとなると、ほとんど抵抗もなくなり、灰色の水も出なくなっていると思います。
場合によっては耐水ペーパーが、シンクに張り付いてしまう状態です。
ただどんなに目の細かい耐水ペーパーで磨いても、その番手で擦ったキズは表面についてしまいます。
このキズも磨いて取らないと本当のシンクの鏡面仕上げとは言えません。
業者が使うような電動工具を使った作業であれば、フェルトや布など非常に柔らかいものを高速回転させ、非常に細かいキズも取ることができますが今回は手作業です。
そこで仕上げとして、金属用の研磨剤を使用します。
画像引用:日本磨料工業株式会社:「ピカール330」
理科の授業で硬貨をピカピカに磨いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
くすんでしまった硬貨もこの金属用の研磨剤を使うと、新品のような輝きを取り戻すことができます。
金属用の研磨剤を柔らかい布に少量とって、30分程度かけて全体をまんべんなくひたすら磨いてください。
布が真っ黒になると思いますが、その黒いのは削り取ったシンクの表面です。
磨き終わったら、油汚れ用のアルカリ性洗剤を使って、念入りに洗えば作業終了となります。
根気さえあれば、だれでも簡単にシンクを鏡面仕上げができますので、ぜひ挑戦してください。
「キッチンのお掃除。プロのコツ!シンクのピカピカ磨き」で実際の作業をyoutubで公開しています。
是非ご参考にご覧ください。
簡単ピカピカシンク磨きの動画も公開しています【2021/04/14追記】