花粉やウィルスをキレイにして部屋に染み付いた不快な匂いを無くしてくれるものとして空気清浄機は必需品になっています。
スイッチを押すだけで部屋を快適にしてくれますが定期的にお手入れが必要であることをご存知ですか?
購入して何カ月も掃除していない方や掃除したいけれど掃除したいけど、どこまでしたらいいのか分からない方に向けて簡単に家庭でお手入れする方法をレクチャーします。
空気清浄機の普及率は年々増加傾向で全世帯の半分が家庭に所有している時代です。特に主流は加湿機能付きのものが多くなってきています。
清掃が必要になる理由は3つあります。
清掃をしないと日常生活に支障が出てしまうのです。まずは掃除の目的を理解するために清掃をしないと、どんなことが起きるのかチェックしましょう。
エアコンと同じように清掃がおろそかになると、空気清浄機の内部にカビや細菌が繁殖してしまいます。そのカビや細菌が元となり、カビ臭や酸っぱい臭いなどの悪臭が、空気清浄機から吐き出され部屋中に漂ってしまいます。
そのような状態ですと空気をキレイにしているはずなのに逆に空気を汚しているのでは?という感じです。できることなら臭いが出るまえに抑えたいものです。
掃除をしないと空気清浄能力が低くなります。そもそも空気清浄能力とは集塵能力(空気中のゴミを吸収する能力)が全てです。
空気中のゴミとはカビ、花粉、ホコリ、ウィルス、ダニ、タバコの煙、ペットの毛などが当てはまります。空気清浄機で脱臭ができるのは悪臭の元となるカビや有機物を後述するフィルターで空気から取っているためです。
フィルターは空気以外のものは通さないような仕組みになっています。そのため掃除をしておくことが重要です。
フィルターが汚れている場合は目詰まりしている状態です。目詰まりは空気を吸い込む力を低下させるので空気清浄機は周囲の空気が綺麗になるまでずっと動かないといけません。
フィルターが汚れていると空気中の汚れを取ることができないので、いつまで経って空気がキレイにならず運転して状態です。
そのためフィルターが綺麗な状態よりも電力を消費してしまい電気代がかかってしまう事を想像できるのではないでしょうか。
掃除をした方が良いことは分かりましたが実際どこをしたらいいのかが問題です。
下手に自分でして故障したりしないか、掃除には何を使った方が良いのか迷ってしまいます。場所別に清掃方法を纏めました。
フロントパネルと本体の間には、集じんフィルターや脱臭フィルターなど数枚のフィルターで間にあり、構成されています。それぞれのフィルターは簡単に取り外すことができます。
フィルターが複数あるのは大きなゴミやホコリを集めるフィルターと1枚目のフィルターでは取りきれなかった細かいホコリなどを集めて、悪臭の原因となる物質を集めるフィルターなど役割分担を行いキレイな空気を部屋に送っています。
気になる掃除方法ですがフィルターは基本的に表側から掃除機で吸うだけです。
新聞紙を敷いてその上にフロントパネル側の面が上になるように、各フィルターを並べて掃除機で優しく表面に付いたゴミやホコリを一定の方向に動かして取ってあげます。
基本的には洗剤などを使って水洗いをしてはいけません。
水洗いはフィルターによっては効果が薄れてしまうためメーカーの方でも推奨していません。もし水洗いをした場合は、天日干しで完全に乾燥させても効果がないと記載されているメーカーもあります。(シャープでは水洗いと天日干しは禁止になっています)
また本体の横からトレーを引き出すと加湿フィルターというものがあります。
加湿フィルターは水を蒸発させたり、水のミネラルを取る効果があり水の中の不純物を取ったり加湿の際の蒸発を手助けします。
加湿フィルターの掃除方法はフィルターを押さえている枠や押さえを外してフィルター部を取り外します。ずっと湿っているのでカビやヌメリ、カルキにより白い塊になっていることがあります。カビやヌメリには重曹や漂白剤(酸素系が望ましい)を40℃から50℃くらいのぬるま湯に溶かし1時間程漬けておきましょう。気になる臭いも取ることができます。
またカルキにはクエン酸が効果的です。こちらもぬるま湯にクエン酸を溶かし漬けておくことで簡単にとることができます。
カビが生えてしまう場所ですので、お手入れを怠るとホコリなどは取ってくれますが、カビを部屋中にまき散らす空気清浄機になってしまいますので、小まめに掃除しましょう。
最後はしっかりと洗い流して水気を取って乾燥させてから取り付けましょう。
タンクは先程のトレーの上についており本体の横についていることが一般的です。
掃除方法は簡単で水洗いや中が汚れている場合は中性洗剤を付けてスポンジでゴシゴシ洗ったり、加湿フィルターと同じように漬け置きでも良いです。
今までに出てきたトレーや加湿フィルターの枠、押さえは加湿フィルターと一緒につけておくと良いでしょう。
またフロントパネルや本体は大きいので柔らかい布で拭くか、よごれている場合は洗剤やアルコールなどで湿らせて拭くことでキレイにすることができます。
もしもセンサーが取り付けてあるようであればセンサーの部分を乾いた綿棒などで優しく拭きとりましょう。センサーの取り付け位置は本体下部の横にあります。
タンクは毎日、フィルター類やトレーは月1回、ハウスダストセンサーは3か月に1回の頻度で行うことが望ましいです。特に梅雨の時期はトレーや加湿フィルターにカビが発生しやすくなっているので2週間に1回くらいのペースが良いでしょう。
残念ながら今までの掃除方法で悪臭が取れない場合はフィルターの交換をするしかありません。
フィルターは型番で異なりPanasonic製の集じんフィルターが5500~7000円、脱臭フィルターと加湿フィルターは5000円程度です。日立製は集じんフィルターが5000円、脱臭フィルターが5500~7000円、一体型が2000~8500円です。
Amazonや楽天市場など大手通販サイトであらかじめ購入しておくことをオススメします。
加湿空気清浄機の場合、毎日お手入れが必要なのはタンクだけなので、そこまで苦にならないのではないでしょうか?
その他は月1回が理想ですが最低でも3か月に1回は掃除しても問題はないです。年に換算すると4回なので季節が変わるごとにキレイにしておけば問題ないことが分かります。
気がけてキレイにしておくことで予期せぬ感染症も防ぐことができるので重要です。
空気清浄機が汚れてしまい、空気中のゴミを取ってくれない状態も問題ではありますが、空気清浄機から菌を出している状態にまでなってしまうと、何のために空気清浄機を使用しているか意味が分からなくなります。
定期的にお手入れをして、常にキレイな状態を保っているようにしてください。