皆さんは本を読むのは好きですか?
買う派?借りる派?電子書籍でレンタル派?
私は買う派ですねぇ。
自分の好きな本が、本棚にずらっとならんでいるのを見ていると、幸せな気分になりませんか?
本棚を眺めて何を考えているのかって?
本の内容を思い返して、あれこれ考えているときもあれば、
本のならべ方をもっときれいにできないかと考えていたりすることもあります。
この本は別の場所にならべた方がカッコイイんじゃないかとか、無理矢理押し込んだ文庫本を整理して、ちゃんと並べたいなぁとか。
サイズでそろえると、違う分野の本が混ざってしまうし、ジャンル別にしようとするとサイズがデコボコになりそう…。
どうすれば見た目もよくて、違和感のない分け方ができるかなぁ、といったことを考えています。
でも、考えているだけです。
実行はしません。
だって、本は重いし、出すのもしまうのも大変!
少なく見えても結構な冊数があります。
時間と手間をかけてならべかえても、
「あれ、やっぱり違う?」
となったら悲しいですからね。
ところがある時、…見えたんです。
「このならべ方なら、いいんじゃない!?」
と思えるならべ方が!
見た目がきれいになって、ジャンル別でも違和感なく、サイズのバラつきも克服できそうなならべ方です。
「これならいける!」
と思ったら、一刻も早くならべ替えたい!
思い立ったが吉日です。
まずは、一番場所をとる辞書や辞典のたぐいから出しました。
本を全部出してしまうと、部屋が大変なことになってしまいますからね。
大きな本を先に出すと、本棚に大きなスペースが空きます。
そこに、移したい本を…。
ちょっと待って!
なんだか棚がほこりっぽいですね。
本を出して本棚を掃除するなんてなかなかできませんから、ついでに拭き掃除しましょう。
湿気がこもるので、しっかり乾いたのを確かめてから、移したい本をそこのスペースへ…。
あれ、こんどは本の天にもほこりが…。
(本の天とは、本の部位の名前で、本を立てたときに上になる部分のことです。)
大事にしまってあった本ですから、しばらく出し入れしていませんしページも開いてません。
ほこりがたまるのも当然ですね。
でも、このほこりはどうやって拭き取ればいいでしょうか?
薄い紙が何枚も重なったところに積もったほこりです。
下手に拭いたら、紙が水気を吸ってシワシワになってしまうかもしれません。
それに、汚れが染みこんでよけい汚くなってしまうかも…。
そこで、ドライタイプのお掃除シートで拭き取ることにしました。
お掃除シートは、ほこりを吸着しやすい素材でできています。
本が開いてしまわないように、しっかりつかんで紙の方向にそって拭き取ります。
多少は舞い飛ぶので、マスクをして作業した方がいいですね。
一冊一冊ほこりを取ってから、移動先の棚へしまいます。
そこからは、まるで大きなパズルを解くように、目指す配列になるように本を動かし、スペースを空けて掃除して、そこにしまう本を拭く、ということを繰り返しました。
「本の並べ替えをしながら、本についたほこりまで拭き取るなんて、暇なんだね」
って思いませんでしたか?
まあ、そうなんですけど…。
この、本の上にたまったほこりは、なかなかのくせ者なんですよ。
だからこの機会にほこりを取らないと大変なことになってしまうかもしれないので、暇なんだと思われてもしっかり取ります。
ほこりは、空気中の湿気を吸ったり吐いたりします。
それを繰り返すうちに、たくさんの同居人がやってくるんです。
その同居人中には、「カビ」や「細菌」がいるんです。
うっすらと住み着いたカビは、見た目にはほとんどわかりません。
これをそのままにしていると、さらに別の住人が現れます。
それは、このカビや菌をエサにする「ダニ」です。
ダニには様々な種類のものがいて、これは人間の皮膚につくものとは違います。
「なんだ、じゃあ大丈夫じゃん。」
とおもったあなた。
でも、このダニを放置しておくと、今度は人を刺すダニがやってきますよ。
人を刺すダニは、本に付いたダニをエサとして食べるのです。
そして、やがては人の皮膚にも…。
本を片づけていたりほこりまみれの場所を掃除していたら、くしゃみやせきが止まらなくなったこと、ありませんか?
それはほこりのせいだけではなく、ダニが住みついていたからかもしれませんよ。
ほこりをかぶって湿気を帯びた本が大好きな虫は、他にもいます。
それは、紙を食べる紙魚(シミ)という虫です。
紙魚(シミ)は、紙の表面を少しずつ薄く広く食べるので、穴が開くほどの害はありませんが、紙がカサカサになりったり、部分的に薄くなってしまいます。
大事な写真や手紙に穴があいているのを見つけて、ショックを受けたことありませんか?
それはシバンムシの仕業です。
シバンムシは、植物が材料になっているものなら何でも食べます。
紙も植物の繊維でできていますから、シバンムシにとっては美味しいごちそうです。
紙にこんなにたくさんの虫が寄ってくるなんて、びっくりですよね。
だから昔の人は、空気が乾燥した天気のいい日に「虫干し」をして。本や衣類、家財道具にカビや虫がつくのを防いでいたんです。
だから、たとえ暇そうに見えたとしても、たまには本に付いたほこりを取ったほうがいいですよ。
私の本棚は、ガラスの扉がついています。
それでもほこりがたまるんですから、シェルフタイプの棚なら、なおさらほこりがつきやすいです。
本棚を整理するためには、本を厳選することも必要ですよね。
余裕のある本棚にするために、もう一度読み返したいと思う本だけを残すことにしました。
あとは、思い切って処分です。
だから、今あるのは本当にお気に入りの本だけです。
理想の配置に並べ替えた本棚を眺めて、毎日ニヤつきながら過ごせます。
ウフフッ。
えっ、本棚を眺めてニヤけてる人を、端から見たら不気味!?
でも、幸せですよ。
お気に入りに小物を飾れば、ますますニヤけてきます。
これをできるだけ長く保ちたい!
ほこりを完全に防ぐことはできないけど、せめて目立たないところに防虫剤を忍ばせて、虫を呼ばないようにしました。
それから、本を買うときは収納場所のことも考えて買うようにします。
本を棚にピッタリになるようにならべることが、本をちゃんと片づけることだと思いがちですが、本当は余裕を感じられるように、棚に並べる本は7割くらいがいいらしいですよ。
急に本が1~2冊ふえても対応できるし、本の出し入れもスムーズにできます。
詰め込み過ぎには、気をつけてください。
本を並べ替えるだけのつもりが、本棚の大掃除にまで発展してしまいました。
でも、すべての棚を拭いて、本のほこりを取って、とても気持ちいい本棚になりましたよ。
あなたも身近なところから、幸せを増やしてみてください。