「断捨離」や「ミニマリスト」という言葉が定着し、物を多く所有することだけが豊かさではないと考える人も増えてきました。
しかしながら、断捨離を進める過程でつい物を処分しすぎてしまって、後悔しているという人も…。
この記事では、後悔しないための断捨離を進めるコツと、処分しない方がよいものについて具体例を挙げてご紹介します。
これから断捨離を始めたい方や、過去に断捨離で後悔したことがある方はぜひ参考にお読みください。
処分しなければよかったと後悔しないための、断捨離の進め方のコツを紹介します。
断捨離を実行する範囲は、小さな場所から少しずつ広げるのがポイントです。
特に初めて断捨離をする場合、張り切って家中を手がけるのはやめましょう。
勢いでどんどん物を捨てたり、捨てるべき物とそうでない物の判断を間違えてしまったりする可能性があるためです。
また一気に家中の物を断捨離しようとして、あまりの物の多さに挫折することも考えられます。
ですので、たとえば引き出し1段だけでも、使っていない余計な物がないかを見直すことは断捨離の第一歩です。
処分するかどうか迷ったときのために、「一旦保留する」という選択肢を用意することが大切です。
多くの物を流れ作業のように片付けていると、時には判断を誤ることも。
保留中の物を集めておく箱などを用意し、少しでも処分を迷ったときは一旦そこに入れておきます。
定期的に見直し、迷わずに手放してもよいと思えたタイミングで処分しましょう。
処分するかどうかの判断は、必ずしもその場ですぐに決める必要はありません。
処分するかどうかの判断が難しいときは、家族の意見も参考にしましょう。
特に自分が子供の頃の物などは、家族にとっても思い出深いものです。
時には処分した後に悲しい思いをさせてしまうこともありますので、前もって一声かけると安心です。
後悔のない断捨離を行うためには、柔軟な考え方をもつことも大切です。
たとえば「2年間1度も着ていない服は処分する」などルールを設けて断捨離を行う人は少なくないでしょう。
しかし時には、ルールには反するけれど処分したくない例外な物が出てくることもあります。
たとえば、何年も着ていないけれど眺めているだけで幸せな気持ちになれるキレイな洋服や、その洋服を着ていた時の思い出がとても大切なものだという場合。
一定のルールは断捨離をスムーズに進めるのに役立ものですが、時には例外を受け入れることも大切です。
物を処分することは、断捨離をして快適に暮らすための手段に過ぎません。
断捨離に慣れ、物を処分することへの抵抗感が薄れると、人によっては処分する物を常に探すようになることも。無意識のうちに、処分することが目的になってしまっているのです。
何か処分したいという想いで、後悔するようになる物まで手放さないように注意しましょう。
後悔しないように注意深く断捨離を進めているつもりでも、自分の判断が間違っていないか不安だという方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、さらに具体的に断捨離で処分しない方がよいものについてご紹介します。
これらの物の処分について悩んだら、一旦立ち止まって考えてみてください。
防災グッズは、もしかしたら一生使うことはないかもしれないけれど、処分せず手元に置いておきましょう。
万が一必要になった時に慌てても、それからでは準備が間に合わないことが予想されますし、何より自分や家族の安全に関わる物です。いざという時に後悔しないように、しっかりと備えておきましょう。
使う機会が今後訪れないとしたら、それは幸運なことなのです。
思い出が詰まった物は、特によく考えてから処分するかどうかを決めましょう。
日常的に取り出す機会はなくても、ふとした時に見返してみたくなるものです。
断捨離をしている時は必要ないと感じても、環境や気持ちに変化があった際に、見直してみたくなることがあるかもしれません。
断捨離を進める際に、「迷ったらとりあえず処分して、また必要だと思ったら買いなおせばいい」と考える人も少なくありません。
しかし中には、買いなおしが難しくなってしまう物もあるので、事前によく確認しましょう。
たとえば本は、大抵の物は長年にわたって販売されていますが、絶版(今後新たに発刊されない)になることもあります。状態の良い中古品を探すのが難しかったり、場合によっては定価より高値がついたりすることも。
他にも以下のような今後価値が変化する可能性がある物は、今後買いなおしが難しくなることもあるので気をつけましょう。
書類など紙系の断捨離はとても大変ですが、時間をかけて必要な物とそうでない物を見極める必要があります。
取扱説明書などはインターネット上で公開されている物もありますが、すべてではないので処分する前に確認しましょう。
また契約書などの重要な書類は、再発行できないことはなくても手続きが大変なことも多いので誤って処分しないように気をつけましょう。
紙類の断捨離は最後にした方がよいと言われることもあるくらい大変です。まずは明らかに不要な物だけを抜き出して処分する方法もよいでしょう。
処分するかどうかの判断が難しい場合は、保存方法を変えて手元に残すことも考えてみましょう。
たとえばフィルムで撮って現像してある写真はデジタルデータ化したり、インターネット上にクラウド保存したりすることができます。
手紙や日記も、スキャンすることで写真と同様にデジタル保存が可能です。
増え続けるお子さんの工作物なども、立体の原本を保管しきれなくなったら写真に撮ってデータを残すことでいつでも見返すことができます。
厚みのある昔のビデオテープ(VHS)は、DVDにダビングし直して保存すれば、かなり収納スペースの節約になるでしょう。
本当に必要な物だけを残して快適な暮らしをおくるために行う断捨離ですが、多くの物を処分しすぎて後悔している方が一定数いることも事実です。
自分にとって処分しない方がよい物を判断するのが難しいこともありますので、以下のようなコツを押さえて断捨離を進めることが大切です。
また、安全のために手元に置いておきたい防止グッズをはじめ、二度と取り戻すことができない思い出の品、買いなおすことが難しい物などもよく検討してください。
デジタルデータとして保存できる物であれば、現物を処分してもいつでも見返すことができるので保管方法を工夫することも効果的です。ぜひ早い機会に見直してみてください。