温水洗浄便座はウォシュレットの名前として有名ですが、ウォシュレットはTOTOの製品名です。
その温水洗浄便座は色々な家電メーカーさんや水栓メーカーが販売しています。
温水洗浄便座ってとても便利ですよね。
温水洗浄便座に慣れてしまった人たちは、もう温水洗浄便座のないトイレは考えられなかったりするのではないでしょうか。
しかし、一方では温水洗浄便座なんて使わないという人たちもまだまだいます。
そのような人たちの意見を聞けば、使わなくても不便ではない、出てくる水が汚いイメージがあるという意見が多くあります。
そこで今回は温水洗浄便座(ウォシュレット)のお手入れ方法について解説します。
温水洗浄便座は、想像している以上汚い存在です。
ウォシュレットはノズルを通して水を出して、お尻を洗うことになりますが、洗ったあと、汚い水もノズル周辺に散らばっていたりします。
ノズル自体も相当汚れていると想像でき、それを考えるとなかなか使用出来ないという人たちがいることもわからなくもありません。
ただし、ノズルからは、絶えず水は噴射し続けているため、直接ノズルの水が出る部分に汚水がかかるということもないため、出ている水が汚いと心配までする必要ないといえます。
とはいうものの、物理的に考えてもノズルに汚水の跳ね返りはあると考えるのは妥当ですが、最近のウォシュレットは使用後に自動で水を流し洗浄しているタイプの多く販売されているので。心配するほどではありません。
しかし、ノズル以外はというと、主に飛び跳ねによって、汚れていたり、その汚れを餌に雑菌やカビが繁殖してしまっている場合もあります。
そのため長く使用続けている場合は汚れだけでなく、細菌繁殖の問題も考える必要があります。
まずノズルに対して掃除という意識はお持ちでしょうか。
温水洗浄便座のノズルの水掃除方法は主に2種類で、手動で引き出し掃除するか、自動で掃除するかです。
見分け方は簡単で、リモコンに「ノズルそうじ」のボタンがあるかないかで判断できます。
手動の場合は手で引っ張りだしてそのまま掃除してください。
自動の場合はリモコンに「ノズルそうじ」などとボタンがあるので、押してください。
ただノズルが出てくるタイプと出てこないタイプの2パターンありますので、出てこないタイプは取扱説明書で、手で引っ張っても大丈夫か確認してから作業してください。
出したノズルは、トイレ用お掃除シートなどで優しくで拭いてください。
もう少し徹底的にしたいという方々は、中性洗剤を噴きつけ、5~10分程度置いてから優しくこすり洗いをします。
洗剤の成分が残ってしまうとノズル自体が痛んでしまいますので、終わったら洗剤を残さないように念入りに拭きとってください。
長年温水洗浄便座を使用している人たちは、掃除をするという意識はあまりないかもしれません。
ノズルから出た水は、洗浄したあと、ノズルや周辺にもかかってしまうのは事実です。
ただし、それぞれメーカーは、温水洗浄便座に対してのキレイにする事に対しての対策をとっています。
例えば、水がしばらく出続けて、付着した汚れを洗い流してくれる配慮をした温水洗浄便座も販売されています。
更に、自動で温水洗浄便座を自動でお掃除してくれる機能をもったものもあります。
しかし、そのような温水洗浄便座も、ノズル自体は軽く水で流すだけで、ついてしまった汚れを取る機能ではありませんので、お掃除する必要がないという事ではありません。
あらかじめ、使い古した歯ブラシなど用意しましょう。
この程度でいいので、週に1回はお掃除するように意識してください。
掃除していたらなかなか落ちない汚れもあるでしょう。
そのようなケースでは、中性洗剤を薄めて使用したり、市販されているノズル専用のクリーナーなど使用してみましょう。
なかなか落ちないから言って、力を入れてゴシゴシ磨くのは絶対にやめてください。
ノズルを含め温水洗浄便座は想像している以上にデリケートです。ノズルが壊れたり折れたりする可能性もあります。
ただ洗剤を使用してもなかなか落ちないこともあるかもしれないですよね。
そのようなケースでは、洗剤を塗布したまま、しばらく放置し、洗剤を汚れに浸透させることで、より落ちやすくなります。
そこでおススメのアイテムは、ノズル専用クリーナーです。
画像引用:エステー株式会社「洗浄力 モコ泡わノズル専用クリーナー」
エステーの「洗浄力 モコ泡わノズル専用クリーナー」は、温水洗浄便座のノズルや、ノズル周辺にスプレーするだけで、洗浄成分の含んだモコモコとした泡が瞬く間に全体を包むように広がって、泡がノズルに付着し続けるので、汚れをスッキリ落としてくれます。
しかも泡部分は除菌効果もありますので、「洗浄力 モコ泡わノズル専用クリーナー」1本あるだけでお掃除が完結です。
他にはトイレ用洗剤が無い場合は浴室用中性洗剤でも代用できます。
浴室用洗剤を使用する場合は、酸性洗剤やアルカリ性洗剤ではなくて、必ず中性洗剤を用意するようにしてください。
酸性洗剤やアルカリ性洗剤の方が強力で汚れも落としてくれますが、酸性洗剤やアルカリ性洗剤剤は、プラスチックに対して使用するのは控えてください。
プラスチック部分が劣化して、破損して思わぬ火事やケガの原因になってしまう可能性があります。
水垢を落とすために酸性洗剤を使いたい場合は、同じ酸性でもクエン酸スプレーでしたら、温水洗浄便座のノズルのお掃除には有効的手段です。
水200ccに対し、クエン酸は小さじ1/2程度入れてクエン酸水を作ります。スプレーボトルに入れて使用しましょう。
酸の種類によってプラスチックにも使えるものと使えないものがあり、クエン酸はプラスチックに対して影響が少ない酸です。
温水洗浄便座を長く使い続けるためにはお手入れは欠かせません。また水栓でもあり家電でもある温水洗浄便座のお手入れは、ノズル部分だけでは不十分です。
表面に対してはて基本、柔らかい布で水拭きです。
なかなか取れない汚れに対しては、トイレ用の中性洗剤を使用してください。
機種によりますが、便ふたは外して掃除することができます。電源プラグをコンセントから抜いてから、取り外してください。
便座と便器の隙間など、隠れた便器部分のお掃除は、電源プラグをコンセントから抜き、かつ止水栓を全閉にして作業します。
本体を取り外して、隠れた場所を水拭きで掃除してください。便座の外し方は取扱説明書に書いてあります。
この10年で販売されているほとんどの温水洗浄便座は、ワンタッチで簡単に取外と取付ができる作りになっています。
便座に脱臭フィルターが付いている場合はホコリを掃除機を使用して吸い取ってください。
脱臭機能が付いているになかなか臭いが取れない場合は、このフィルターが汚れて目詰まりしている場合が殆どです。
本体を再び取り付けします。
止水栓を開けて、電源コードを入れてください。
※参考
TOTO HP:「ウォシュレットの取りはずし方」
LIXIL HP:「便器のお手入れ・お掃除方法」
なかなか頑固な汚れを落とせないのは、長い間、そのまま放置していたせいです。
普段から、温水洗浄便座をお手入れしようという気持を持つことができれば、もっとことはスムーズに進行するでしょう。
トイレの掃除で便利な流せるトイレシートがあります。
このシートを使ってトイレ掃除のついでにノズルも掃除してください。
温水洗浄便座のノズルに対しては、1週間に1度はお手入れする意識をもつことで、頑固な汚れを付着させないで済ますことができます。
温水洗浄便座は、とても便利なアイテムです。
一見、とてもキレイに見えますが、目に触れない隠れている隙間が多く、汚れがたまりやすいアイテムといえます。
いつもキレイであり続けるため、日々お手入れする意識を持つようにしましょう。