片づけ上手なキレイさんのようになりたくて頑張ってきた、お掃除苦手なニガテさん。
「1分掃除!キレイさんのクセを習慣化!ニガテさんをキレイさんにする方法!?」でご紹介したように
※前回のブログ「1分間掃除!お掃除上手さんのクセを習慣化!」はこちらから
毎日1分掃除して、自分に掃除するクセをつけようとしています。
ついついそこらへんに置いてしまう物も、迷子の子ねこちゃんにしないように、おうち(収納場所)へ帰してあげています。
この頃は、以前気付かなかった汚れにも気付くようになり、1分掃除が5分~10分になることもしばしば…。
おかげで、がんばって片づけた部屋は、今までで一番長くきれいな状態をキープできています!
でも最近、ニガテさんはこんな風に感じています。
「これだけじゃ、キレイさんみたいになれない…。」
どうしてそう思うのでしょうか?
それはこの方法だと、大掃除のときにしかやらない場所が、いつまでたってもきれいにならないからです。
「それは、大掃除のときにきれいにすればいいんじゃないの?」
だけどキレイさんの家は、大掃除のときしかやらないような場所でも、いつもきれいなんですよ!
私は、キレイさんのようになりたいのです。
これには、絶対に何か特別な秘密があるにちがいありません!
そこでニガテさんは、キレイさんに聞いてみました。
「大掃除はどうやってやっているの?」
するとキレイさんから、またまた驚きの答えが返ってきました。
「特に大掃除というのはしていないけど…。」
大掃除していない!?
はい、出ました。
キレイさんの「何もしていない」発言!
「じゃあ、換気扇とか窓ガラスとかは…?」
するとキレイさんは言いました。
「年末に全部やろうと思ってもできないから、気が付いたらやるようにしてるけど。」
私のあこがれているキレイさんは、キレイさんの中でも上級者なのでしょうか?
普段からきれいにしている。
だから、大掃除はしない。
……カッコイイー!!
私なんて、汚れに気付いても見て見ぬふりで、年末まで持ち越してしまいます。
そして、結局は年末だけでやり切ることができずに、来年へ持ち越しです。
そんな自分が、キレイさんのように日常の掃除の中で大掃除をするには、どうすればいいのでしょうか?
普段の掃除にプラスアルファして、大掃除にしかやらないような場所も少しずつやるということでしょうか?
確かに普段できないところを、年末の限られた時間だけで全部やるなんて、無理な話です。
そんなわけで、ニガテさんのお掃除の新しいスローガンができました。
「1分掃除と、普段やらない場所をどこか一か所。」
1分掃除に加えて、大掃除のときくらいしかやらないような場所、日常の掃除では手を出さない場所を少しずつやることにしました。
だけど、頑張りすぎないように気をつけてください。
ニガテさんは、基本的に掃除が苦手なんですから、頑張りすぎると疲れて続かなくなってしまいます。
負担にならないところ、頑張らなくてもできそうなところから取り掛かってください。
例えば、今日は照明の掃除を一か所、次の日は窓の桟(さん)を一か所。
…そんな具合にやってみると、ニガテさんはあることに気が付きました。
普段やらない場所を一旦きれいにすると、けっこう長期間、きれいをキープできるということです。
それは、まるでいつもきれいなキレイさんの家のみたい!
これは、キレイさんにかなり近づいているかも!?
手ごたえを感じ始めたニガテさん。
今日は掛け時計のホコリを拭きとるだけ。
今日は観葉植物の受け皿を洗うだけ。
と、本当に少しずつだけど、確実に家の中がきれいになっていきます。
ところが、それを邪魔する敵が現れました!
それはなんと、家族です。
今まで散らかっているのが当たり前だった家族は、そこらへんに物を置いたりします。
「キレイさんの辞書に『そこらへんに置く』という文字はない」
キレイさんに近づいてきたニガテさんの辞書からも、
「そこらへんに置く」
という文字は、ほとんど消えかかっています。
それなのに、家族がそこらへんに何か置くなんて!
頑張っているニガテさんから見れば、家族が自分の仕事を邪魔する敵のように思えるでしょう。
どうして私がきれいにしようとしているのに、家族は協力してくれないのだろう?
どうして私の足を引っ張るようなことするの?
そして口うるさく
「こんなとこに置かないで、コレあそこにしまってよ!」
と声を荒げてしまうかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
矛盾することを言うようですが、家族に片づけを強制するのはお勧めできません。
どうしてそんなことを言うのかって?
それではここで、基本に立ち返ってみましょう。
家をきれいに片づけるのは、なんのためでしょうか?
それは、自分や家族が快適にリラックスして過ごせるようにするためです。
あなたが口うるさくしてピリピリしていたら、家族はリラックスできる場所がなくなってしまいます。
それに、ある番組で教育評論家の尾木ママが言っていました。
掃除や片づけを家で厳しく強要されている子供は、厳しくされている腹いせに、学校でごみを散らかすようになると…。
その話を聞いて、自分が小学生のころに、そんな男の子がいたことを思い出しました。
その子は、休み時間や掃除の時間など、まるでごみ箱がこの世に存在しないと思っているかのように、紙くずをわざと教室や廊下にばらまきながら歩くのです。
どうしてそんなことをするのか理解できなかったし、きっとこの子の家はゴミだらけに違いないと思っていました。
ところが、実際にその男の子の家に遊びに行った人から話を聞くと、
その子の家は、チリ一つないきれいな家だったというのです。
しかも子供部屋で食べたお菓子が少しでもこぼれると、
「おい!こぼしたものを拾え。俺の部屋を汚すな」
と、お菓子の粉をすっかりきれいになるまで片づけるように要求されたそうです。
遊びに行った子は、こぼれたお菓子を片づけました。
でも拾いきれなかった粉が残りました。
男の子は、その残った粉まで必死に集めて片づけようとしていたそうです。
外の世界では、様々なルールや緊張にしばられています。
だから、自分の家では勝手気ままに過ごしたいと思うのが普通です。
でも、その男の子はそれが逆転していたのです。
思い通りにならない家族に、イライラすることもあるかもしれません。
でも、ニガテさんの努力で、部屋の中は今までみたいにものが溢れかえっていたり、散乱している状態ではなくなっているはずです。
おうちを決めていれば迷子になる子ねこちゃんがいない状態です。
そのきれいな部屋の快適さは伝わっていると思います。
その快適さを、あせらず家族にゆっくり染みこませていきましょう。
あなたはすでにキレイさんの仲間になっています。
ここまで頑張ってきたあなたならきっと出来ます。
「1分掃除と、普段やらない場所をどこか一か所。」をスローガンにやってみてください。