子どもの喘息の原因にも?エアコンのカビを放置すると良くない理由とその対処法

子どもの喘息の原因にも?エアコンのカビを放置すると良くない理由とその対処法

どの家庭でも必ずと言っていいほど設置してあるエアコン。暑いときでも寒いときでも細かな温度調節ができてとても便利ですよね。

しかし皆さん、普段なにげなく使っているエアコンですが、その中ってどうなっているか知っていますか?家庭用のエアコンだとあまり掃除する機会もなく、気にしない人が多いかと思います。

しかしそのエアコン、長い間掃除をしていないととても危険なんです。エアコンの中で増えたカビは部屋中に広がり、お子さんに喘息など器官系の病気を発症させる原因になってしまうかも知れないのです。

今回はそんなエアコンの中のカビによる危険とその対処法について紹介していきたいと思います。


目次

1.エアコンに生えるカビが危ない?その危険性とは
1-1.カビが原因の病気:①トリコスポロン・アサヒ
1-2.カビが原因の病気:②アスペルギルス症
1-3.カビが原因の病気:③接合菌症(ムコール症)
1-4.カビが原因の病気:④ヒストプラズマ症
2.エアコンにカビが生える原因とは?
3.エアコン内部のカビの対処法は?
まとめ


1.エアコンに生えるカビが危ない?その危険性とは

 

普段なにも知らずに平気で使っているエアコンですが、長い間掃除をしていなかったりするとその内側にはカビが生えてきます。

そしてエアコンを作動したときに部屋中に広がったカビを小さなお子さんが吸い込んでしまうとアレルギーなどが起こり、喘息や器官系の病気の原因になってしまいます。


1-1.カビが原因の病気:①トリコスポロン・アサヒ

呼吸によってカビが肺に入ることでアレルギーを引き起こしてしまうカビのひとつに、この「トリコスポロン・アサヒ」があります。

高温多湿を特に好むこのカビは、肺に入ることによって「夏型過敏性肺炎」を発症してしまうことがあります。

活型過敏性肺炎になると乾いた咳が出たり、肺の炎症による息苦しさが出ます。


1-2.カビが原因の病気:②アスペルギルス症

こちらは「アスペルギルス」というカビによって発症するアレルギーです。

気管支および肺の病気であり、ひどくなると喘息の発作を起こすなどの症状が出ます。


1-3.カビが原因の病気:③接合菌症(ムコール症)

肺や副鼻腔などから感染する肺ムコール症では咳やたんだけでなく、発熱などの症状も起き、急性気管支炎と似たような症状が出ます。

血管内に侵入するケースも多く、脳まで達してしまうと脳腫瘍に似た症状が出ます。


1-4.カビが原因の病気:④ヒストプラズマ症

これは「ヒストプラズマ・カプスラツム」という真菌が原因で起こる感染症で、肺から感染したのち、脳や脊髄、肝臓などの内臓に広がるケースもあります。

結核のような症状が出るほか、縦隔炎、肝脾腫(かんひしゅ)、視覚障害などの症状を発症します。

以上がカビによって小さなお子さんに起こる病気の主な例ですが、「風邪でもなく咳だけ出る」などの症状が続き、少し変だなと思うことがあればすぐに耳鼻科などを受けるようにしてください。

放っておいて症状が悪化してしまうと治りが遅くなってしまったり、また真菌による感染症は、重症化すると最悪の場合死に至ってしまうケースもあります。

早めの判断をお願いします。

特にエアコンを使う時期はお子さんの健康状態に気を配りましょう。


2.エアコンにカビが生える原因とは?

そもそもエアコン内部にカビが生える理由なのですが、それには温度・湿度・カビの栄養となるものが関係してきます。

カビにとって一番居心地のいい最適な温度は大体20度~30度、最適な湿度は60%以上です。

エアコンの設定温度は1年を通して20度弱~20度半ば程なのでカビにとっては一番居心地の良い温度となってしまっています。また湿度は、梅雨や台風の時期に60%以上の多湿な状態になってしまうので、その時期は要注意です。

またカビは水分やホコリ、そして空気など、どこにでもあるものを栄養として生きています。ホコリや冷房を使うときの水滴がたまるエアコンの内部はまさにカビのごちそうの宝庫なのです。

掃除を怠っているとすぐにカビは生えてきてしまいます。


3.エアコン内部のカビの対処法は?

エアコンをしばらく掃除してないなぁと思ったら、しっかりと掃除をしてカビを防ぎましょう。

【エアコン掃除の手順】

  • フィルターを外してホコリをきれいにする。
  • 内側の金属の板にアルコールを吹きかけてタオルで拭く。
  • 内側でホコリの付いたところも拭く。
  • フィルターを再びつけて終わり。

カビはアルコール消毒に弱いため、アルコールを吹きかけて掃除をしてあげましょう。また夏場は冷房を使った後に送風機能を30分ほど作動し、エアコン内部を乾かしてあげましょう。


まとめ

エアコン内部のカビによる小さなお子さんへの危険まとめ

  • カビによるアレルギーで咳が出る
  • 悪化してしまうと肺炎などの症状を発症
  • 血管内に侵入すると脳まで達する場合も
  • 最悪の場合は死に至るケースもあるので早めの病院の受診を
  • カビの原因は温度・湿度・栄養の3つ
  • 定期的なエアコンの掃除を心がける

以上、エアコン内のカビが小さなお子さんに与える危険性でした。普段は私たちの暮らしを快適にしてくれるエアコンですが、しっかりとした手入れをしないと逆にとても危険な環境を作り出してしまうのです。

エアコンのある家庭は定期的な掃除をしたり、自分たちで手の負えない部分は業者にクリーニングをお願いするなど、常に気を配ってほしいです。

こまめな掃除がお子さんを危険から守ってくれますよ。


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