下のグラフより空気清浄機の普及率は年々増加傾向で全世帯の半分が家庭に所有している時代です。特に主流は加湿機能付きのものが多くなってきています。
花粉やウィルスをキレイにして部屋に染み付いた不快な匂いを無くしてくれるものとして空気清浄機は必需品になっています。
スイッチを押すだけで部屋を快適にしてくれますが定期的にお手入れが必要であることをご存知ですか?
購入して何カ月も掃除していない方や掃除したいけれど掃除したいけど、どこまでしたらいいのか分からない方に向けて簡単に家庭でお手入れする方法を解説します。
目次
1.清掃が必要な理由
1-1.悪臭
1-2.清浄機能の低下
1-3.電気代の増加
2.場所別の清掃方法
2-1.各種フィルター
2-2.タンク(加湿清浄機タイプ)
2-3.取り外し可能な各パーツ
2-4.ハウスダストセンサー
3.空気清浄機の清掃時の注意点
3-1.掃除のペース
3-2.悪臭が取れないとき
3-3.汚れが頑固なときには業者に依頼した方が良い
まとめ
1.清掃が必要な理由
清掃が必要になる理由は3つあります。
清掃をしないと日常生活に支障が出てしまうのです。
まずは掃除の目的を理解するために清掃をしないと、どんなことが起きるのかチェックしましょう。
1-1.悪臭
エアコンと同じように清掃がおろそかになるとカビ臭、酸っぱい臭いが空気清浄機から風に乗って漂ってきます。
空気をキレイにしているはずなのに逆に空気を汚しているのでは?という感じです。
できることなら臭いが出るまえに抑えたいものです。
1-2.清浄機能の低下
掃除をしないと空気清浄能力が低くなります。
そもそも空気清浄能力とは集塵能力(空気中のゴミを吸収する能力)が全てです。
空気中のゴミとはカビ、花粉、ホコリ、ウィルス、ダニ、タバコの煙、ペットの毛などが当てはまります。
空気清浄機で脱臭ができるのは悪臭の元となるカビや有機物を後述するフィルターで空気から取っているためです。
フィルターは空気以外のものは通さないような仕組みになっています。
そのため掃除をしておくことが重要です。
1-3.電気代の増加
フィルターが汚れている場合は目詰まりしている状態です。
目詰まりは空気を吸い込む力を低下させるので空気清浄機は周囲の空気が綺麗になるまで
ずっと動かないといけません。
そのためフィルターが綺麗な状態よりも電力を消費してしまい電気代がかかってしまいます。
2.場所別の清掃方法
掃除をした方が良いことは分かりましたが実際どこをしたらいいのかが問題です。
下手に自分でして故障したりしないか、掃除には何を使った方が良いのか迷ってしまいます。場所別に清掃方法を纏めました。
2-1.各種フィルター
Panasonic製の加湿空気清浄機を例に説明します。
現在市場に出回っている商品は基本的には同様の構造になっています。
出典:Panasonic 加湿空気清浄機 お手入れ方法について
フロントパネル、プレフィルター、集じんフィルター、脱臭フィルター、本体の順に構成されています。
それぞれ簡単に取り外すことができます。
フィルターが3枚あるのは1枚目のプレフィルターで大きなゴミやホコリを集めて2枚目の集じんフィルターではプレフィルターで取りきれなかった細かい粉やホコリを集めて3枚目の脱臭フィルターで悪臭の原因となる物質を集めることでキレイな空気を部屋に送っています。
気になる掃除方法ですがプレフィルターが外れる場合は掃除機で吸って水洗いできます。※洗剤などは使ってはいけません。
Panasonicの集じんフィルターはプレフィルターと一体型になっているため一般的な集じんフィルターと同じように取り扱います。
集じんフィルター、脱臭フィルターともに新聞紙を敷いてその上にフィルターを横に寝かせて掃除機で優しく表面に付いたゴミやホコリを一定の方向に動かして取ってあげます。
水洗いはメーカーの方でも推奨されておらず完全に天日干しで乾燥させても効果がないと記載されています。(シャープでは水洗いと天日干しは禁止になっています)
画像出典:Panasonic 加湿空気清浄機 お手入れ方法について
また本体の横からトレーを引き出すと加湿フィルターというものがあります。
加湿フィルターは水を蒸発させたり、水のミネラルを取る効果があり水の中の不純物を取ったり加湿の際の蒸発を手助けします。
加湿フィルターの掃除方法はフィルターを押さえている枠や押さえを外してフィルター部を取り外します。ずっと湿っているのでカビやヌメリ、カルキにより白い塊になっていることがあります。カビやヌメリには重曹や漂白剤(酸素系が望ましい)を40℃から50℃くらいのぬるま湯に溶かし1時間程漬けておきましょう。
気になる臭いも取ることができます。
またカルキにはクエン酸が効果的です。こちらもぬるま湯にクエン酸を溶かし漬けておくことで簡単にとることができます。
ただし、重曹とクエン酸を混ぜて使用すると中和反応が起こってしまい効果を低減させてしまうのでオススメしません。
最後はしっかりと洗い流して念入りに水気を取って完全に乾燥してから取り付けましょう。
2-2.タンク(加湿清浄機タイプ)
出典:Panasonic 加湿空気清浄機 お手入れ方法について
タンクは先程のトレーの上についており本体の横についていることが一般的です。
掃除方法は簡単で水洗いや中が汚れている場合は洗剤を付けてスポンジでゴシゴシ洗ったり、加湿フィルターと同じように漬け置きでも良いです。
2-3.取り外し可能な各パーツ
今までに出てきたトレーや加湿フィルターの枠、押さえは加湿フィルターと一緒につけておくと良いでしょう。
またフロントパネルや本体は大きいので柔らかい布で拭くか、よごれている場合は洗剤やアルコールなどで湿らせて拭くことでキレイにすることができます。
2-4.ハウスダストセンサー
出典:Panasonic 加湿空気清浄機 お手入れ方法について
もしもセンサーが取り付けてあるようであればセンサーのレンズ部を乾いた綿棒で優しく拭きとりましょう。センサーの取り付け位置は本体左横の下にあります。
3.空気清浄機の清掃時の注意点
3-1.掃除のペース
タンクは毎日、フィルター類やトレーは月1回、ハウスダストセンサーは3か月に1回の頻度で行うことが望ましいです。特に梅雨の時期はトレーや加湿フィルターにカビが発生しやすくなっているので2週間に1回くらいのペースが良いでしょう。
3-2.悪臭が取れないとき
残念ながら上記の掃除方法で悪臭が取れない場合はフィルターの交換をするしかありません。
フィルターは型番で異なりPanasonic製の集じんフィルターが5500~7000円、脱臭フィルターと加湿フィルターは5000円程度です。日立製は集じんフィルターが5000円程度、脱臭フィルターが5500~7000円程度、一体型が2000~8500円程度で購入できます。
Amazonや楽天など通販サイトで安い時にあらかじめ購入しておくことをオススメします。
3-3.汚れが頑固なときには業者に依頼した方が良い
清掃を長い期間していなかったり、お店を経営されている方には業者に依頼する方法もあります。
ダスキンは1カ月更新でレンタル費用とフィルター料金4500円程度を払うことでメンテナンスまで込みでしてくれます。時間がない方や経営をされている方にはオススメです。
また家電量販店のエディオンは空気清浄機を持ち込むことが条件ですが1台3740円(税込)で掃除してくれます。工期は7日間かかるので時期を見て持ち込むことをオススメします。
まとめ
汚れがひどくなる前にキレイにしよう!
加湿空気清浄機の場合、毎日お手入れが必要なのはタンクだけなので、そこまで苦にならないのではないでしょうか?
その他は月1回が理想ですが最低でも3か月に1回は掃除しても問題はないです。
年に換算すると4回なので季節が変わるごとにキレイにしておけば問題ないことが分かります。
気がけてキレイにしておくことで予期せぬ感染症も防ぐことができるので重要です。