ここでは排水溝を詰まらせない対処法を紹介します。
排水溝を詰まらせないためにも定期的なお掃除、そして詰まってしまう原因を把握することが大切。 場所ごとに詰まってしまう原因も異なりますので、そのあたり理解しながらお掃除すると、綺麗な状態を保つことができます。
目次
1.お風呂の排水溝の場合
1-1.お風呂の排水溝が詰まってしまう原因とは
1-2.お風呂の排水溝が詰まりかけた時の対処法
2.洗面所の排水溝の場合
2-1.洗面所の排水溝が詰まってしまう原因とは
2-2.洗面所の排水溝が詰まりかけた時の対処法
3.キッチンの排水溝の場合
3-1.キッチンの排水溝が詰まってしまう原因とは
3-2.キッチンの排水溝が詰まりかけた時の対処法
4.排水溝の汚れを最小限にとどめるには
まとめ
1.お風呂の排水溝の場合
排水溝の中で詰まりやすい場所といえばお風呂。特にご家族でお住まいの場合は、すぐに詰まってしまうのでほぼ毎日のようにお掃除することをお勧めします
1-1.お風呂の排水溝が詰まってしまう原因とは
お風呂の排水溝は下記の物がきっかけで詰まることが多いです。
- 髪の毛
- 石鹸カス
- 皮脂
- シャンプーの塊
- カミソリの刃
- 詰め替え用シャンプーやリンスの切れ端
一番多いのは髪の毛。人間の髪の毛はシャンプー時に50本から100本程度抜けると言われていますから、ご家族で住んでいれば数百本が洗い場の排水溝に落ちていることに! これだけでもあっという間に詰まってしまう事は想像できますよね。
また、普段シャンプーや石鹸を使っている人はそれが排水溝に溜まり、固形化してしまうことがあります。
蓄積するとなかなか水で流れ落ちてくれないので、排水溝を詰まらせる原因になります。
それ以外に人為的ミスでカミソリの刃や詰め替え用シャンプーの切れ端などをうっかり落として気づかぬままにしていると、排水溝が詰まってしまいます。
1-2.お風呂の排水溝が詰まりかけた時の対処法
お風呂の排水溝が詰まりかけた、下記の手順で掃除していきましょう。
- 排水溝の蓋を開ける
- ティッシュなどで排水溝に詰まった髪の毛等を拭き取る
- 石鹸カスなどが残っている場合は酸性洗剤を使ってブラシで磨く
- 排水ピース(筒のようなもの)がある場合は、それも取り外してブラシで磨く
- ぬるま湯で洗い落とし完了
石鹸カスの成分はカルシウムやマグネシウムです。アルカリ性に対しては酸性のものが効果的なので酸性洗剤の他、お酢やクエン酸を使用するのも良いでしょう。
ただ、お風呂の汚れは石鹸カスだけでなく、体を洗い落とした時の皮脂なども排水溝に蓄積されます。皮脂や垢は酸性なので、今度はアルカリ性洗剤を使用して対処しましょう。そ
れ以外には重曹も効果的です。 白くカピカピとした汚れではなく、ぬめりのような汚れの場合、皮脂の滞留が考えられます。汚れに応じて使う洗剤を変えてみましょう。
2.洗面所の排水溝の場合
洗面所はお風呂場よりさらに排水溝も小さいので、すぐに詰まりがち。詰まる原因を見ていきましょう。
2-1.洗面所の排水溝が詰まってしまう原因とは
洗面所の排水溝は下記の物がきっかけで詰まることが多いです。
- 髪の毛
- 石鹸カス
- 皮脂
- ハンドソープの塊
- 歯磨き粉
- ヘアピンなど
洗面所では髪をとかしたり、歯磨き、顔を洗う方が多いです。そのため、お風呂場と似たような汚れになりやすいです。こちらもつまりの原因は髪の毛が多いですが、それ以外にも歯磨き粉を落とし、それに気づかず放置していると排水溝で詰まりやすいです。
2-2.洗面所の排水溝が詰まりかけた時の対処法
洗面所の排水溝が詰まりかけた時、下記の手順で掃除していきましょう。
- 排水溝の蓋を開ける
- ティッシュなどで排水溝に詰まった髪の毛等を拭き取る
- 歯磨き粉などが残っている場合は酸性洗剤を使ってブラシで磨く
- ゴミ受け(網目になっていてゴミをキャッチするもの)を取り外して、ブラシで磨く
- 給湯器の温度設定を最高温度(60℃以下)にして洗面ボウルに溜めて、一気に流すことを2回以上くり返す
洗面所はすぐに詰まってしまう部分なので、頻繁に掃除が必要です。そこでおすすめなのは、ゴミ受け部分に「ヘアキャッチャー」や「ゴミガードスポンジ」を設置しておくこと。
ヘアキャッチャーやゴミガードスポンジを用意しておけば、汚れてもそのまま捨てられるので、いちいちティッシュで汚れを拭き取る必要がありません。百均で安く売っていますので、コスト的にもおすすめです。
3.キッチンの排水溝の場合
キッチンの排水溝はお風呂場や洗面所と異なり、料理の際に出る油と食材の残りカスや食器を洗った時の汚れが原因で詰まってしまいます。適切な処置をしないと悪臭や害虫も発生してしまうので注意が必要です。
3-1.キッチンの排水溝が詰まってしまう原因とは
キッチンの排水溝は下記の物がきっかけで詰まることが多いです。
- 食材の残りカス
- 食器の汚れ・油
- 洗剤の残りカス
まず一番多いのが、食材の残りカス。野菜を洗ったり、皮をむいた時に食材のカスが排水溝にたまります。そしてまな板を洗った時にも食材の残りがついていて、それが排水溝に溜まることもよくあります。ただ、こういったものはその日のうちに処理すれば排水溝周りがべとついたり、ぬめりが付くこともありません。
食材以外の汚れで後に残ってしまうのが油汚れ。例えばフライパンに油を使った時、その汚れを落とすために流し台で洗う方も多いはずです。
この汚れは酸性になりますので、中性洗剤だけですと効果が少ない場合もあるので、アルカリ性洗剤を使って対処していきましょう。
3-2.キッチンの排水溝が詰まりかけた時の対処法
キッチンの排水溝が詰まりかけた、下記の手順で掃除していきましょう。
- 排水溝の蓋を開ける
- 排水溝ネットを取り付けている場合はそれごと捨てる
- 給湯器の温度設定を最高温度(60℃以下)にして、シンクにお湯を溜める
- 油汚れが残っている場合はアルカリ性洗剤を使ってブラシやスポンジで磨く
- 水垢が気になる場合は酸性洗剤で洗う
- ぬるま湯で洗い落とし完了
キッチンの排水溝汚れは、アルカリ性の汚れと酸性汚れの両方が存在します。まずは油汚れを落とすため、アルカリ洗剤で洗っていきましょう。
アルカリ洗剤を排水溝に吹きかけ、2、3分ほど放置するのもお勧めです。成分が排水溝に浸透してからのほうが、汚れが落ちやすいです。
市販されているものならキッチン泡ハイターのように、アルカリ性成分を含んだ洗剤を使って洗浄するのがお勧めです。
尚、キッチンの排水溝を洗う場合、油汚れと水垢汚れの両方が気になるという方もいるでしょう。そういった時にアルカリ性洗剤と酸性洗剤を同時に使うのは危険です。有害な塩素ガスが発生しますので、必ず時間を空けるか、違う日に洗うようにしましょう。
4.排水溝の汚れを最小限にとどめるには
排水溝の汚れを最小限にとどめるには、どの場所でも排水溝ネットを使用しましょう。排水溝には網目のついたゴミ受け容器やフィルターが設置されていますが、それだけだとすぐに汚れやぬめりがついてしまいます。
排水溝ネットは百均で数十枚入っているものが売られています。
お風呂用、洗面所用、キッチンのシンク用などと分かれて販売されていますので検討しましょう。
その都度捨てたとしても、大したコストにはなりません。
また洗面台とキッチンは定期的にぬるま湯を溜めて流すと排水管の掃除になるので、実施してください。
まとめ
以上、排水溝が詰まった時の原因、および対処法を紹介しました。基本的にはどの場所でもこまめに洗うことが詰まりを防ぐ最大の方法です。
特に石鹸かすや油汚れは放置しておくと洗うのが大変です。
排水溝の奥深く、配管部分まで汚れがこびりついてしまうと、なかなか個人で対処するのは難しくなってしまいます。そういった時は業者に依頼して対処してもらいましょう。