もはや国民病ともいえる花粉症。日本人の約30%が花粉症ともいわれています。
今回はこの花粉と花粉対策について話していきます。
花粉症で苦しんでいる方は是非参考にしてください。
もくじ
1.花粉症を引き起こす花粉の種類
2.花粉から身を守る
3.花粉を室内に持ち込まない
4.室内での花粉症対策
4-1.空気清浄器
4-2.エアコン
4-3.衣服の部屋干し
4-4.室内の掃除
まとめ
1.花粉症を引き起こす花粉の種類
花粉と聞いてまず思い浮かぶのはスギ花粉ではないでしょか。花粉症を引き起こす原因のおよそ7割がスギ花粉と言われています。そして次に有名なのがヒノキ花粉です。スギ花粉は2~4月に、ヒノキ花粉は3~5月に飛散するため、『花粉症=春』というイメージが強くなっています。しかし実際にはそれ以外の花粉でも花粉症を発症させる植物は多く、地域によって若干異なりますがイネ科の花粉は、4~10月と長期間飛んでいます。秋はイネ科以外にブタクサなどキク科の花粉が大量に飛散します。そのため花粉が飛ばない冬のごく一部の期間を除き、一年中花粉症になりうると考えるべきでしょう。
2.花粉から身を守る
花粉症対策として最初にしなければいけないことは身を守ることです。
花粉症の症状で最も多いのが、「鼻水」「鼻づまり」ですので、花粉を吸いこまないようにマスクをします。また花粉は目に入った場合充血などの症状を引き起こすため、目の症状がつらい方はマスク以外にも花粉対策用メガネを使用するとよいでしょう。
花粉対策用メガネはゴーグルのように目の周りの隙間を少なくして花粉が入らないようになっているため、つらい目の症状を緩和することができます。また最近は種類も豊富になり、おしゃれなものや度入りのもの、そしてメガネの上からかけることのできるオーバーグラス型もあるため普段からメガネを使っている方でも目の花粉症対策を行う事が出来ます。
3.花粉を室内に持ち込まない
次に気をつけたいのが帰宅時などの建物に入るときです。外出中に衣服についた花粉をそのまま室内に持ち込んでしまうと、その後も花粉に晒されることになってしまいます。そのため建物に入るときにはなるべく花粉を持ち込まないようにする対策が必要になってきます。
スギ花粉とヒノキ花粉が飛散する時期はまだまだ寒いためコートやカーディガンなどを使いますが、どのような素材が使われているのかに気を付けましょう。ウールやファー素材でできたものは線維自体に凹凸があり、また静電気が発生しやすいため非常に花粉が付着しやすいです。
逆にナイロン・ポリエステル・シルクなどは表面の凹凸が少なく静電気が発生しにくいため、花粉が付着しにくく落としやすい素材といえます。そのため花粉が飛散する時期の外出時にはナイロンやポリエステル製のコートを着ましょう。
中でもロングコートは足元まで長さがあるため、ズボンやスカートなどの衣服にも花粉がつきにくくするのでおすすめです。建物内に入るときはあらかじめ花粉を衣服から取り除きましょう。コートを着用しているときはコートを脱いで数回振ることで花粉を落とすことができます。その場では脱げない場合は手ではたくだけでも効果があります。
また着用する衣類にあらかじめ柔軟剤を使う事で静電気の発生を抑え、花粉がつきにくくすることができます。
4.室内での花粉症対策
室内にいるときくらいはマスクやメガネを外してくつろぎたいものがですが、やはり室内にも花粉は浮遊しています。残念ながら外で衣服をはたいて花粉を落としても室内に花粉を全く持ち込まないことはできませんし、換気をすればすぐに花粉が室内に入ってきてしまいます。そのため室内での花粉症対策は実はとても大切な事なのです。
4-1.空気清浄器
その名の通り花粉や微生物を取り込んで空気をきれいにしてくれます。効果的な置き場所は外気が室内に入り込みやすい玄関やオフィスのエントランスです。外気が入りやすい場所で花粉をキャッチすることで、効果的に室内の花粉の数を減らすことができます。
家に入る前に衣類をはたいて、玄関で空気清浄機を付けてから衣類をはたくと更に効果的に、室内に入る花粉の量を減らすことができます。
4-2.エアコン
一部の最新機種を除いて基本的にはエアコンそのものには花粉を除去する能力や機能はありません。しかしエアコンに取り付けると花粉を吸着する『花粉対策フィルター』が販売されています。この『花粉対策フィルター』を使えば空気清浄機のように部屋の花粉を除去することができます。
『花粉対策フィルター』を使用する場合は、花粉が酷い時期以外は使用しないでください。また推奨期間を守ってください。フィルターの種類によってはエアコンに負荷がかかってしまいます。
※お掃除機能付きエアコンでは一部使用できない機種もあります。
4-3.衣服の部屋干し
花粉が気になる季節には衣服は部屋干しをするのがおすすめです。屋外で日干しをするのとは違い匂いがこもる可能性がありますが、部屋干し専用の洗剤があるのでそれを選んで部屋干しをするといいでしょう。
また洗濯機によっては風を使った脱水を行うことができる機種もあります。この機能を使えば通常の脱水よりふんわりと仕上がり部屋干しの時間を短縮させることもできます。部屋干しをする際にエアコンの除湿機能を使うか、部屋干ししている衣類の下に新聞紙を敷く事で、さらに感想を速め部屋干しの匂い対策を行う事が出来ます。
また花粉はできるだけ取り込みたくないけれど、部屋干しもしたくないという方には乾燥機という方法もあります。パワフルで大量の衣類が乾燥できるガス式と、工事が必要なく簡単に設置することのできる電気式がありますが、コインランドリーを活用するのも一つの手です。
4-4.室内の掃除
気をつけたいのは既に部屋の床に落ちている花粉を掃除機の風圧で巻き上げてしまう事です。そのため掃除機は使わない方が無難と言えます。花粉を巻き上げないことが第一なので家具はもちろんの事、床も吸着性のあるフローリングワイパーやハンディワイパーを使ってお掃除してください
特にウェットシートですと、花粉を巻き上げることが少ないため、お進めします。フローリング用や畳用など用途によって分かれているため、床の種類によって使い分けてください。掃除をする時間帯は花粉の飛散量が少ない朝早くか夕方に行うと良いでしょう。
まとめ
花粉症対策で最も大切なことは花粉を体に取り込まない事です。そして取り込まないためには外出中はもちろんの事、事前の準備や室内での対策も非常に大切です。花粉症対策は様々ですので、これを機に度花粉症対策を見直してみてはいかがでしょうか。特に落ち着いて過ごしたい室内では、エアコンの花粉フィルターをお勧めしましたが、エアコンクリーニングしてキレイになった状態で取り付けるとより効果的です。またエアコンは高い位置に設置されていることが多いため、エアコンクリーニングの際についでに取り付けるようお願いするのもいいと思います。