ゴールデンウィークも終わり夏にむけて出番が多くなるのがエアコンです。エアコンを使うとカビ臭くて不快な思いをして困った経験はありませんか?
自分で掃除するのは大変だし手間がかかって面倒に感じる方もいらっしゃるはずです。そんな時に頼りになるのがプロのエアコンクリーニング業者です。
上手にエアコンクリーニング業者に依頼する最適時期や頻度、相場などのコツを総ざらいします。
目次
1.なぜエアコンクリーニングが必要?
2.クリーニング業者を選ぶ際には注意が必要
2-1.作業内容が、よく分からない
2-2.損害保障について明記しているか
3.エアコンクリーニングの最適時期と頻度
3-1.エアコンクリーニングの最適な時期
3-2.エアコンクリーニングの頻度
3-3.エアコンと室外機は一緒にクリーニングする
4.エアコンクリーニング業者の相場
まとめ
1.なぜエアコンクリーニングが必要?
クリーニング必要な理由はエアコンで冷房・暖房を使用する時の仕組みを理解しておくことが大切です。
冷房の仕組みを簡単に説明すると以下のような流れになります。
- エアコンをスタートするとエアコン内部に冷媒と呼ばれる冷たい気体(風)が満たされる
- 室外機で冷たい液体(水)に変化させて熱交換機に送られる
- エアコン内に室内の温かい空気(風)を取り込む
- 取り込んだ空気を熱交換器で冷やし冷たい空気(風)をファンによって室内に放出
- 出ていなかった冷たい空気は室外機へと送られ冷たい液体(水)に戻される
暖房の仕組みを簡単に説明すると以下のような流れになります。(基本的に冷房と逆の動きをする。)
- エアコンをスタートするとエアコン内部に冷媒と呼ばれる冷たい気体(風)が満たされる
- 室外機から外の空気を吸い込む(この時、外の空気の温度が高いので冷媒の温度が上がる)
- 室外機でさらに圧力をかけて冷媒を高温の気体(風)にしてエアコンの熱交換器へと送る
- 室内の冷えた空気をエアコン内に吸い込み室内に温風が流れる
- 冷やされた冷媒は液体となり室外機に送られる
エアコンが汚れるのは冷房時の③や暖房時の④で室内の空気を取り込む際に室内のホコリやハウスダストを一緒に吸い込むことが原因です。吸い込んだホコリやハウスダストがエアコン内部にくっついてしまうのでクリーニングが必要になります。
2.クリーニング業者を選ぶ際には注意が必要
2-1.作業内容が、よく分からない
皆さんが業者を比較するときは値段というよりはコストパフォーマンスではないでしょうか?いくら値段が安くても、どこまで作業をするのかが分からないと業者のどこに特徴があるのかが見分けがつかないからです。
あるところまでクリーニングをして、ここからは追加料金という詐欺のような業者もいるので注意が必要です。
またお掃除機能付きタイプの場合、分解せずに洗浄している業者もいるので作業中もよく見ていてください。
2-2.損害保障について明記しているか
エアコンクリー二ングを業者に依頼した方が良いのは素人が個人的にすると故障してしまう可能性があるということです。お金を払っているので故障の補償までしてくれないと依頼したくありませんよね。
エアコンクリーニングを依頼するなら保障に入っているかは必ず確認しましょう。ただし経年劣化による破損は免責事項にしている場合もあるので、古い(10年以上経過している)エアコンの場合、故障しても対応してもらえない可能性があります。
3.エアコンクリーニングの最適時期と頻度
3-1.エアコンクリーニングの最適な時期
クリーニングを依頼するタイミングはいつがベストなのでしょうか?
実は4~5月と10月が最適時期で、エアコンを使い始める1ヵ月~1カ月半前と使い終わってからすぐに行うとおススメです。
もしもこの時期を逃してしまうとエアコンクリーニング業者が繁忙期(依頼が増えてくる)になるので予約が取れないことや早くても1カ月先になってしまい汚いまま使用するしかなくなります。
3-2.エアコンクリーニングの頻度
エアコンクリーニングを依頼するのは年に1~2回がよく、使用頻度によって回数を決めましょう。
エアコンを夏と冬で同程度使用する方は4~5月と9~10月の2回クリーニングすると綺麗な状態をキープしたまま1年間使用することが出来ます。
金銭的に厳しいご家庭は夏前の4~5月に1回行うだけでも電気代や、異臭が抑えられるのでできる範囲で依頼しましょう。
また夏の使用頻度が多い方は夏前の4~5月に1回で十分です。
3-3.エアコンと室外機は一緒にクリーニングする
エアコンで一番汚れやすいところは熱交換器と室外機に取り付けてあるファンです。室外機というだけあって常に外に設置してあるので汚れやすく定期的なお手入れが必要なところです。
ファンが大きいので異物の噛み込みや巻き込みの音は大きく故障の原因にもなります。エアコンをクリーニングする際は一緒に室外機もお願いしましょう
4.エアコンクリーニング業者の相場
エアコンのタイプ別
タイプ |
値段/台 |
壁掛けタイプ 室外機 |
8000~50000円 +5000~47000円 |
お掃除機能付きタイプ 室外機 |
15000~50000円 +5000~47000円 |
オプション
オプション |
価格/台 |
抗菌コート |
2500~3000円 |
除菌 |
1000円 |
エアコンクリーニングの相場は最安値から最高値で記載しています。金額に大幅な差があるのは、作業内容に大きく異なるからになります。高額なクリーニングはエアコンを取外し、一度持って帰って洗ってから持ち帰るという大掛かりな作業になります。
一般的な壁掛けタイプのエアコンクリーニング方法ですと大手クリーニング業者の場合20000円程度になり、格安の業者の場合10000円以下でクリーニングしてもらえるようです。
もちろん、各社キャンペーンや、地域によって値段が異なったりするのでお近くのエアコンクリーニング業者をチェックしてみて下さい。
また、複数台依頼すると相場で1台当たり2000~3000円程度値引きする業者もあります。こちらも各社価格が異なるので合わせて確認しましょう。
紹介した相場価格よりも安いエアコンクリーニング業者が存在しますが、作業内容や口コミなどを確認して慎重に吟味しましょう。
内容や口コミに問題が無ければ優良企業である可能性があるので試しに依頼してみましょう。
まとめ
最後におさらいをしましょう。
- エアコンクリーニングをする理由
エアコンが汚れるのは冷房時と暖房時に室内の空気を取り込み室内のホコリやハウスダストを一緒に吸い込むことでエアコン内部が汚れてしまうため
- クリーニング業者を選びかた
- ①作業内容を明確にしているところを選ぶ
- ②損害保障について明記している
- エアコンクリーニングは4~5月と9~10月が最適時期
- エアコンクリーニングは最低でも夏前の4~5月に1回は行う
- エアコンと室外機は一緒にクリーニングする
もしもご家庭で定期的なお掃除をするならフィルターを掃除機で両面吸い取ることやフラップ(エアコンの吹き出し口についている上下に動く板)の内面を、アルコールを含ませたキッチンペーパーなどで拭きとってあげましょう。
特にフィルターは室内の空気を取り込む際にホコリを取ってくれるものですので2週間に一回程度掃除をしておくことで内部の汚れや電気代を抑えてエアコンの効率も高くできます。
毎年使用するものですので年に一度はプロのエアコンクリーニング業者に依頼して徹底的に洗浄しておくことで異臭やカビなどによる健康被害を抑えられます。
多少コストはかかりますが思わぬ故障やエアコンの効きの悪化も未然に防ぐことができ、掃除の時間を別のことに使えるのでメリットの方が大きいです。
今まで、数年に一回のクリーニングしか行ったことがない方や一度もエアコンクリーニングを依頼したことがないという方は是非この機会に、毎年のクリーニングを検討してみてはいかがでしょうか。