家の片付けをしていて物を移動させるとカビが生えていてショックを受けることは経験があるのではないでしょうか?
家にカビが発生してしまうと病気にも繋がります。そういったものはキレイにしておきたいですよね。
今回は発生してしまったカビを素材・場所別にキレイに落とす方法を総ざらいします。
目次
1.居室
∟1-1.部屋の角
∟1-2.窓の冊子
2.水回り
∟2-1.パッキン
∟2-2.浴室の天井
∟2-3.排水溝の蓋
まとめ
1.居室
部屋に出来てしまったカビは意外と気付きにくいもので、見つけたときには結構酷くなっていることもあります。
そんな時にも焦らずに対処する方法があります。
1-1.部屋の角
気付くと発生しているのが部屋の角です。
換気が上手く出来ずに湿気が溜まりやすいところに発生し易い特徴があります。
・壁紙特徴
壁紙はビニール製が一般的ですが、つなぎ目から水分が入ってしまい表面に異常が出るものがあるので注意が必要です。またビニールの壁紙以外の場合はこれから紹介する方法は行わないでください。
・掃除の前準備
カビの表面についたホコリやゴミを取り除いてあげます。
・市販のカビ取り剤や漂白剤を使う場合
カビ取りといえば市販のカビキラーや漂白剤などが思いつきますが使用する場合は注意が必要です。
材質によっては壁紙が剥げてしまったり、表面が荒れてしまったり、色付きの壁紙だと変色するので、そういったものには使わない方が無難です。
一度、キッチンペーパーに軽く吹き付けてカビの部分に付けて表面に異常がでないかチェックしましょう。
もしもカビキラーのような強力な漂白剤を使うようであればこすったりせずに吹き付けて10分程放置して残った漂白剤をキレイに拭きとり、水で湿らせたタオルで軽く拭きとりましょう。
・家庭にあるものを使う場合
お酢と重曹を使いカビを取り除く方法があります。
1)水100mlにお酢を50ml入れて薄める
2)水100mlに重曹小さじ1杯を入れて混ぜて重曹水を作成する
3) 1)→2)の順に吹き付けて乾いたタオルで拭きとる
4)最後に水で湿らせ固く絞ったタオルで仕上げ拭きをする
また、アルコール(消毒用、食卓用)と使わない歯ブラシを使ってカビの箇所に吹き付けブラシで小さな動きで擦っていく方法があります。
1-2.窓の冊子
・掃除の前準備
使わないブラシなどでゴミを取り除き、ウェットティッシュなどで表面をキレイにしてあげます。
・市販のカビ取り剤や漂白剤を使う場合
壁紙と違い表面のことを気にせずカビの生えた部分に吹き付けます。この時、サッシと違う材質の部分に飛び散らないように気を付けましょう。狭い場所に洗剤をつける場合には、ブラシなどに洗剤を噴きつけてブラシで塗る方法も有効です。
15分程度放置した後、キレイに乾いたタオルなどで拭きとり水拭きして最後に乾いたタオルで仕上げ拭きしてあげると終了です。
・家庭にある物を使う場合
重曹とクエン酸を使う方法があります
- 1)重曹とクエン酸を同じ量ずつ混ぜる
- 2)サッシ全体に行き渡るように振りかける
- 3)水を少量かける
- 4)泡が出てくるので30分程度放置する
- 5)水拭きしてキレイに洗浄成分を拭きとり最後に乾いたタオルで拭きあげ終了
2.水回り
水回りは一年中湿気があるのでカビが生えやすい環境です。
特に浴室では浴槽に浸かっていると見えたくないカビを発見してしまうと気持ち悪いですよね。
良く見つかる場所別にカビ取り方法をまとめました。
2-1.パッキン
浴槽のドアや壁のつなぎ目にシリコン製のゴムが使われていますが、ゴムの内部に根を生やして黒カビが発生します。
・お掃除前の準備
カビの生えている部分に水分が付着するとカビ取り剤などが上手く浸透せず、カビが上手く撮れないので先に水分を拭きとっておきます。
・掃除するときの注意
サッシのように固い材質と異なりパッキンは柔らかい材質なので、こすると表面を傷つけてカビが取れにくくなることや傷ついたところに再度カビが発生しやすくなるので、こすらずカビ取り剤を浸透させることを意識しましょう。
また、窓を開けることや換気扇を回して中にカビ取り剤が留まらないようにしましょう。
・市販のカビ取り剤を使う方法
カビ取り剤(市販のカビキラー等)を直接吹きかけても良いのですが垂直な部分に吹きつけると液だれ(カビのところにカビ取り剤が留まるようにする)して上手く浸透せずカビが取れないということがあります。
もしも垂直な部分に使う場合はカビ取り剤を吹き付けたあとにラップやキッチンペーパーで液だれしないようにすることで、上手く浸透させることができます。
浸透時間(液をパッキン内部に染み込ませる時間)は15分を目安に試してください。カビの具合では時間を長くすることや数回実施することをオススメします。
浸透させたあとは流水でしっかりと洗い流して終了です。
・家庭にある物を使う場合
片栗粉と塩素系漂白剤を使う方法があります。
1)ゴム手袋を使い手で片栗粉と塩素系漂白剤を同じ量混ぜてペースト状(壁に付くように粘度を調整する)になるようにします。
もしも酸素系漂白剤(オキシクリーン)を使うのであれば粉末なので重曹と同じ量混ぜて水を適量入れてペースト状(壁に付くように粘度を調整する)になるようにします。
酸素系漂白剤は塩素系漂白剤よりも洗浄力が弱いのでカビの程度が軽い場合に向いています。
2)カビの部分に塗る
3)塩素系漂白剤は5分程度、酸素系漂白剤は2時間程度浸透させる
4)50℃程度のお湯でしっかり洗い流す
2-2.浴室の天井
浴槽で最初にカビが生える場所は天井です。
浴槽の温かい湿気は天井に向かいカビの温床になっています。
天井で発生したカビの胞子が下に落ちてパッキンやタイルに付着すると、そこからカビが発生してしまうので天井も掃除は欠かさずしておきましょう。
・市販のカビ取り剤を使う方法
天井に向かってカビ取り剤をスプレーすると顔に降りかかってくるのであまりオススメしません。もしも使うのであれば、ゴーグルやマスク、長めのゴム手袋を装着してクイックルワイパーのドライシートに吹き付けて天井に塗り付け15分浸透させる方法があります。
浸透後はドライシート→ウェットシートの順に拭きとり終了です。
・家庭にある物を使う場合
オススメが人体に無害な消毒用アルコールやセスキ炭酸ソーダ水をクイックルワイパーのドライシートに付けて天井に塗りつける方法で5~10分程浸透させます。この場合も顔に降りかかってくる可能性はあるのでゴーグルとマスクはつけておきましょう。
浸透後は乾いたドライシートに付け替えて塗り付けた部分を拭きとり終了です。
2-3.排水溝の蓋
このような蓋が浴槽の排水溝についていると思いますが、ここも常に水気と石鹸カスが付着しているためにカビが発生しやすいです。
蓋は左右のどちらかに回転させて上に引っ張ると簡単に取り外すことができます。
取り外し後洗浄の前準備として石鹸かすやヌメリを軽く洗い流しておきましょう。
洗浄方法は洗面器などに塩素系漂白剤か酸素系漂白剤をお湯で薄めて15分程度漬け置きしておくことでキレイにカビを取り去ることができます。
漬け置き後はキレイに流水で洗い流し天日干しをしておくと良いでしょう。
まとめ
①カビを取る前にはカビの周りのゴミやホコリ、ヌメリ、水分を取り除きカビ取り剤の浸透しやすいようにする
②カビを取る時には材質に注意して、カビ取り剤を選定する ※壁紙にはお酢と重曹、アルコール等がオススメ
③材質の柔らかいものは、こすらず浸透させる
④取り外しができるのは漂白剤で漬け置きする
またカビを放置することは汚れを取りづらく、変色されるだけでなく、健康や生活環境に悪影響を及ぼし、特に小さなお子様がいらっしゃる方は、こまめに掃除しておきましょう。