水垢と湯垢の違いとは?効果的な落とし方も解説します

水垢と湯垢の違いとは?効果的な落とし方も解説します

水垢と湯垢の違いを正確に知っていますか?水垢と湯垢は全く別の性質を持っているので、どちらも同じ方法で落とそうとしてもなかなか落ちなかった経験がある人もいるかもしれません。同じ水回りで発生する汚れなので勘違いしてしまうのも無理はありませんが、二つの汚れの違いが分かれば確実に対処できる汚れです。

それでは、水垢と湯垢の違いや、効果的な落とし方などをご説明しましょう。水垢や湯垢に悩んでいる人は、是非とも参考にしてみてくださいね。


 目次

1.水垢と湯垢の違いとは?
1-1.水垢とは?
1-2.湯垢とは?
2-1.水垢の落とし方
2-2.湯垢の落とし方
3.水垢や湯垢で苦労しないためには?
まとめ


1.水垢と湯垢の違いとは?

両方とも水回りで発生する汚れだからこそ、同じやり方で落とそうとしてもなかなか落ちないのも無理はありません。しかし、適切に対処すれば確実に落とせる汚れでもあります。二つの違いを理解することで、それぞれ簡単に落とせるようになりますよ。

それでは、水垢と湯垢の違いについてご説明しましょう。


1-1.水垢とは?

浴室やキッチン周り、洗面所など白くてもやもやしたような汚れを見たことはありませんか?それが水垢の正体です。水垢はアルカリ性の汚れで、水道水に含まれるケイ酸が原因です。このケイ酸は赤色酵母菌と呼ばれるキノコと同じ菌を発生させるので、水回りでしつこく発生します。

水垢の発生を完全に止めることはできないので、こまめに取り除くことが重要です。付着したばかりの水垢であればサッと拭き取るだけで簡単に落とすこともできますが、付着してしばらく放置された水垢は頑固に張り付いてしまっているので簡単に落とすことができません。

また、水垢といえば重曹で落とせるのでは?と考える人もいるかもしれませんが、水垢はアルカリ性なので同じくアルカリ性の重曹は思ったより効果が見込めないでしょう。ここは重曹ではなく、酸性のクエン酸で落とすのがおすすめです。

アルカリ性は酸性に弱いので、クエン酸を使用すると頑固な水垢も効率良く落とせる可能性がありますよ。


1-2.湯垢とは?

そして分かりづらい湯垢は水垢と非常に似ていますが、水垢がアルカリ性なのに対し、湯垢は酸性なのが大きな特徴です。湯垢が発生するのは主にお風呂で、水道水に含まれるマグネシウムと石鹸の成分が化合して出来上がったものです。

簡単に言えば私たちが身体を洗う際に流れ落ちる皮脂汚れや石鹸のカスなどが混ざり合ってできる、お風呂汚れでザラザラしたような感触があります。

厄介なことに水垢と湯垢を見てハッキリと判別するのが難しいため、湯垢を水垢と思って掃除をしてもなかなか落ちないケースが後を絶ちません。したがって、水垢だと思って酸性のクエン酸で掃除をしても、なかなか落ちないケースがほとんどです。この場合、湯垢を掃除するのに必要なのはアルカリ性洗剤の方になります。


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2.水垢と湯垢を効率良く落とすにはどうすればいい?

水垢と湯垢の違いが分かったところで、次に問題になるのは水垢と湯垢をいかに効率良く落とせるかどうかです。完全に防ぎきることができない以上はこまめに落とすことしかできないわけですが、これらには適切な落とし方があります。

それでは、水垢と湯垢を効率良く落とすにはどうすればいいのかをご説明しましょう。


2-1.水垢の落とし方

水垢は湯垢と違ってアルカリ性なので、基本的にクエン酸など酸性洗剤を使って落とします。ただし、水垢は根が深いので表面上はピカピカに見えても時間が経てば再び水垢が発生してしまいます。したがって、見た目以上に頑固な水垢を落とすために研磨作用があるスポンジを使用したり、顆粒入りの洗剤を使用したり、もしくはクエン酸や酸性洗剤を使って落とすのが効果的です。

根が深い水垢を根こそぎ剥ぎ取って綺麗にするなら、クエン酸とキッチンペーパーを用意しましょう。クエン酸がないなら酢でも効果があるので、キッチンペーパーに含ませて水垢がある部分に貼り付けていきます。そのまま2時間ほど放置すると酸性が深い根の部分にまで浸透していくので、ペーパーを剥がして擦るだけでほとんどの水垢を落とすことができます。

この方法は研磨すると逆に傷つきやすい壁などに使用できる方法ですが、水で流しやすいシンクなどの場所ならスポンジにクレンザーを染み込ませて円を描くように優しく擦るだけでも落とせますよ。ただ、この時に泡立てないようにするのがコツです。

また、酸性で根の深い部分にまで浸透させた後にクレンザーで優しく擦るのも効果的です。酸性でほとんどの水垢を落とした上で、クレンザーで擦ればさらに水垢を落とすことができます。


2-2.湯垢の落とし方

湯垢は水垢と違ってアルカリ性ではなく酸性なので、酢や酸性洗剤ではなく、重曹やアルカリ性洗剤を使用して落とすのが効果的です。ただし、頑固な湯垢は重曹を使わず、アルカリ性の洗剤などを使うのがおすすめです。

重曹は確かな効果が期待できますが、研磨作用があるのでしつこい湯垢を落とそうとすると逆に壁のタイルなどを傷つけてしまう恐れがあります。したがって、頑固な汚れを落とすなら水垢を取り除くのと同じようにキッチンペーパーにクエン酸を含まれて汚れている部分に貼り付けるのが良いでしょう。

クエン酸は汚れを落とす際の万能アイテムで、頑固な湯垢にも深いところにまでしっかり浸透するので落としやすくなります。なかなか落ちにくい汚れでもクエン酸と重曹を混ぜることによって、確かな洗浄力を発揮してくれるので便利です。

本来ならアルカリ性のクエン酸と酸性の重曹を混ぜて大丈夫なのか心配に思うところですが、この二種類を組み合わせることによって重曹が研磨剤の効果が発揮され、効率良く汚れを落とすことができます。

ちょっとした汚れであれば、お風呂から出た直後に湯船に200gほど重曹を混ぜ、数分~数時間ほど放置して流せば簡単に湯垢を洗い流せます。汚れ具合によっては長時間待たないと効果を発揮しないので注意しましょう。

また、場合によっては使わなくなった歯ブラシを使ってスポンジでは届きにくい場所を擦って落とす方法もあります。これはアルカリ性の洗剤と重曹を半分ずつ混ぜ、汚れている部分に直接塗布し、歯ブラシで擦って落とす方法もあるのでおすすめです。


3.水垢や湯垢で苦労しないためには?

水垢湯垢はいつの間にか溜まっているものなので、掃除が大変になることもあります。掃除で苦労したくないなら、水垢や湯垢を溜めないようにこまめに掃除をするのがおすすめです。長期間放置していたからこそ落としきるのに苦労したので、放置せずにこまめに掃除すればサッと拭き取ったりするだけで簡単に落とせます。

普段から重曹やクエン酸を活用した掃除を習慣化させるのもいいですし、重曹とクエン酸を混ぜて掃除するのもおすすめです。ただし、重曹を使った場合は残さず洗い流すようにしてください。それ以外にも、水回りや浴室を乾燥させることも大切です。

水垢や湯垢はその場に水滴を残すことで発生し、根を張ってしまうことになります。水を浸かった後は綺麗に拭いて水滴を残さないようにすること、浴室は換気扇などでしっかり乾燥させることを心がけましょう。


まとめ

水垢や湯垢は気づけば頑固な汚れになりやすく、力を入れて擦ったり長時間浸透させて落としたりと、より掃除が大変になります。これは普段から水回りや浴室の掃除を心がけていれば防げることなので、頑固な水垢や湯垢をクエン酸や重曹などを活用して落としたら、なるべくこまめな掃除を心がけるようにしましょう。


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